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以下に簡単ではありますが、吃音と私との関係についてまとめさせていただきましたので、ご覧ください

吃音との出会い

私と吃音の出会いは小学校3年生ころ。

国語の授業で前から順番に教科書に載っている小説を音読する授業がありました。

漢字の読み書きも昔から満点で、読めない漢字などない学力でしたが、いざ自分の番になると、簡単な漢字はおろか、誰でも読めるようなひらがなの発声もつっかえてしまい、言葉がうまく発声できなくなってしまい、担任の先生からはかなり訝しげな目で見られたことを記憶しています。

その当時、全ての文が全て読めないというわけでもなく、部分的に最初の音が「あ、あ、あ」というようにどもってしまい、おかしな現象だなとそのときは感じていたのですが、親しい友人と話すときも、家族と話すときでも、頭の中では「こういうことを話したい」としっかり伝えたいことがまとまっているにも関わらず、それらをいざ言葉にしようとすると、なぜか言葉がひっかかってしまい、スムーズに発声することが難しくなってしまいました。

特定の音、特にア行、サ行が先頭にくる言葉でつっかえてしまうことが多く、友人からも「お前、何言っているかわからない」などと言われたことがあり、子どもながら大変ショックを受けました。当時は吃音の知識なんてないですから、精神的な問題なのかなと割り切るようにしました。

地獄だった面接

なるべく人前で話す機会がないようにとリスクヘッジをしていましたが、どうしても避けられないのが「面接」でした。

最初の本格的な面接は高校入試のとき。

勉強だけは昔から出来たので、あとは面接試験の対策だけというところまできたところ、なかなかうまくいきません。

面接自体、とても緊張するものであり、精神的な面と吃音というストレスで「本当にうまく乗り切れるのか?」とただ聞かれたことに対し答えるだけの試験にとてつもないプレッシャーを感じることになりました。

正直なところ高校入試ぐらいの面接では、前提として学力による試験がほぼ得点配分の大半を占めているため、面接試験は「落とす」ものではなく、学力試験のボーダーラインにいる学生の合否を決めるようなものであるため、とにかく面接問答集を自分で作成し、「こう聞かれたら、こう答える」といったリストをあらかじめ準備し、それを全て暗記して挑むことにしました。

次の鬼門は就活の面接でした。就職活動は、おそらく吃音者全員の人生の中でいくつかある鬼門のうちの一つであると思います。

就活での面接は高校入試の面接とは次元が違います。面接の出来が良い学生を合格させ、だめな者は不合格という完全に面接の出来が合否を分ける試験だからです。また面接で問われることも複雑化します。会社の一員として、「こいつを入社させればメリットがある」と相手に納得させるため、よりしっかりした受け答えをしなければなりません。

そもそも言葉がうまく発声できない吃音者は、スタート地点において、相当なハンデを背負うこととなるのです。

当時は毎日が本当に地獄でした。連日のように面接まではこぎつけられるのですが、言いたいことがどもって面接官の表情がみるみる曇っていき、集団面接では他の受験生から冷笑され、本当にこのまま私は社会に出ていくことができるのか?と相当落ち込みました。

社会人〜現在

最終的にどもりながらも熱意を伝えた公務員試験において、無事就職することができたのですが、実は社会に出たあとのほうが吃音者にとっては大変なのだ、ということを思い知りました。

日常的に電話対応や会議など、年代や経歴が全く異なる人たちと会話をしなければなりません。しかもこれが30年以上続きます。一般的に年数を重ねれれば重ねるほど、発言する機会は多くなりますし、誤りの許されない発言が求められるようになっていきます。

また公務員は、数年に一度転職にも似たようなまったく異なる仕事内容の部署異動があります。当然、職場でともに働く方も毎年変わりますし、仕事上お付き合いする方も入れ替わり立ち替わりという環境です。実際に体験して分かったのが、吃音者は話す相手やその環境が変わると、とても吃音が出やすいということです。仕事が慣れ始めると、日常的に使用する言葉も染み付いてくるので言葉の発声も慣れてきますし、また言葉を投げかける「相手」も同じ空間で長い時間働いてくると慣れも出てくるので、自然に吃音が止まるという現象も起きます。逆に環境がガラッと変わると、仕事上初めて口にするような言葉や、どういう性格か全くわからない「相手」との会話が増えるためどんどん吃音がひどくなります。

現在、こんな状況ですが、世の中がもう少し吃音者にとって生きやすいものになればと日々考えて生きています。

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